社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院

電子カルテと連携したタイムリーな情報表示で、高度急性期医療の安心・安全な療養環境づくりに貢献しています

社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院
電子カルテと連携したタイムリーな情報表示で、高度急性期医療の安心・安全な療養環境づくりに貢献しています

社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院様は、神奈川県川崎市南部に位置する急性期病院です。「断らない医療・患者主体の医療・地域に根差し、地域に貢献する医療」を法人理念として掲げ、24時間・365日断ることなく救急患者を受け入れ、地域住民の健康を支えています。特に川崎大動脈センターにおいては、国内唯一の大動脈疾患専門医療センターとして、豊富な治療実績を誇ります。2021年よりユカリアタッチを導入いただいている川崎幸病院の皆さまに、導入に至った経緯や導入後の所感についてお話を伺いました。

アナログの情報共有では急性期治療の指示変更スピードに追い付かず、リスクを抱えていました

―鈴木副看護部長にはユカリアタッチ導入時よりご尽力いただいておりますが、導入の背景を教えていただけますか?

鈴木様:導入前はアナログのピクトグラムをベッドサイドに貼っていましたが、やはり急性期病院なので指示変更が多く、タイムリーな更新がなかなかできていませんでした。情報が更新されていないことで、スタッフ間の連携が上手くいかず、食止めなのに食事を配膳してしまうなど、安静度の表示が実際と異なりミスに繋がっていました。

また、翌日の検査に関する注意事項を手書きの札で毎日説明していましたので、その業務をもっとスムーズにできないかという思いがありました。

―実際導入に至るまで、どのような動きであったのでしょうか。

鈴木様:各部署の看護部を中心としたプロジェクトチームを設置しました。ユカリアタッチに何が必要なのかをチームで検討して、その内容をチームのメンバーが各部署に確認をし、現場からも意見をもらいつつ仕様検討を行っていきました。また、病院安全や院内感染の観点からも、問題が無いかどうかを踏まえて検討していきました。

副看護部長 鈴木様

電子カルテでオーダーを入力すると自動で表示されるところがシンプルで魅力的でした

―導入後の院内の反応はいかがでしたか?

鈴木様:今まで毎回手作業でピクトグラムを掲示していたのが、電子カルテに入力した内容が表示されているというのは手間が省けると好評でした。

当院の場合は、もともと運用していた電子カルテの「看護指示」という項目とピクトグラムや注意例文を連携するような仕様にしました。医師でも看護師でも入力は可能で、オーダーを入力すると自動で表示されるので、新しいシステムを使うということに関してもそこまで難しいとは感じませんでした。

あとは当日および翌日の検査の予定が表示されるので、患者さんに聞かれたときでもお待たせすることなく説明ができ、患者サービスの面でも良いと思います。誰でも見ることができますので、看護師だけでなく看護補助者の方でも説明ができるようになりました。

アセスメント結果がリアルタイムで表示されることで、転倒・転落予防対策を強化できています

―病院安全管理部 医療安全管理者の高橋様にお話を伺います。院内安全対策の観点では、ユカリアタッチはどのように貢献できていますか?

高橋様:以前から、看護師が検査の予定や食事の状況などを日々アナログのピクトグラムでベッドサイドに掲示するという作業は、いろいろな意味でリスクがあると思っていました。それがデジタルに形を変えて電子カルテと連動したリアルタイムの表示ができるシステムと聞いて、積極的に取り入れてほしいと思っていました。

当院では転倒・転落予防対策を積極的に行っており、独自のアセスメントシートを使用した転倒・転落リスクアセスメントを毎日行っています。アセスメントシートの中にはリスク評価だけでなくその対策まで含まれており、アセスメントの結果で離床センサーの設定を変更するなど、行動につながるようになっています。ところが、以前ですと電子カルテ上は変更されているのに実際の対策がされていなかった、という事案もしばしば発生していました。それが電子カルテと連動してユカリアタッチにアセスメント結果が表示されるので、ベッドサイドで「見て、行動できる」といったところがとても良いと思っています。

ピクトグラムで情報共有し、日々の検査・手術に関連するエラーを防いでいます

病院安全管理部 高橋様

高橋様:当院では毎日数多くの検査や手術が行われています。検査や手術の前には食事が制限されることが多いですが、もし誤配膳など食事関連のエラーが起こると検査や手術の延期・中止につながってしまいます。以前はそのようなインシデントが多かったのですが、今では同様の報告がほとんど無くなってきています。

現在は看護師を中心に活用されていますが、今後はベッドサイドで業務するリハビリ担当者や放射線技師など、他の職種の方にもユカリアタッチの活用を啓蒙していくことで、院内全体の安全性を高めていきたいと考えています。

「誰が対応しても間違いがない」業務改善だけでなく、患者さんへ安心を提供できるところが魅力です

―ここからは、日頃の業務で実際にユカリアタッチをご活用いただいている病棟看護師の皆さまにお話を伺いたいと思います。導入後、業務にどのような変化がありましたか?

看護師 久保様

久保様:導入前は患者さんの注意事項や予定について、手書きでいろいろと書いたり作ったりしていたものがなくなり、業務改善になりました。病棟のスタッフからもそのような作業の時間が減ったという点で役に立っている、良かった、という声をもらっています。

また、緊急で入った検査等ですと、今までは医師からの指示がなければカルテを開かないと分からなかったものが、ユカリアタッチの「今日の予定」のところに表示されるのですぐに気付くことができるようになりました。患者さんご自身で操作して確認されている方もいらっしゃいますね。

看護師 特手様

特手様:私は消化器内科病棟で勤務しており、食事に関する指示が多くなるのですが、ピクトグラム等で誰が見てもわかりやすいように表示されていますので、看護師だけでなく看護補助者の皆さんもユカリアタッチの画面で確認をして、間違いがなく患者さんにケアを提供することができています。

―病棟ではピクトグラム等の登録をどのように運用されていますか?

久保様:患者さんのご入院時に担当した看護師がまず入力をして、ベッドサイドでの表示を登録します。その後は患者さんの状態変化に応じて指示を受けたスタッフがその都度情報更新をしていくようにしています。

―ユカリアタッチの魅力を教えてください!

特手様:患者さんの情報がタイムリーにわかるところ、さらに誰が対応しても間違いが無いというところが医療事故を防ぐ観点で良いと感じます。今後もさらに活用していけるよう、院内全体で取り組んでいければと思います。

※役職は導入当時

お客様情報

社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院

神奈川県川崎市幸区大宮町31番地27
25科
326床(うちICU24床、HCU25床)