業務効率化のためユカリアタッチの導入を検討しました
最初にバイタルデータをベッドサイドから電子カルテに送信できるバイタル連携機能*に可能性と魅力を感じました。その後、詳細な説明を聞いたところ、バイタル連携機能以外にも、電子カルテと連動したピクトグラム機能や患者情報表示機能があることがわかり、そのような情報がベッドサイドですぐに見られる点も導入を検討する要因となりました。
院内に貼付している掲示物も多くあり、そのようなものが整理され、きれいな環境になるのではと考えました。
ベッドサイドでタイムリーに情報共有、
バイタルデータの登録ができます
ナースステーションに戻ることなく、ベッドサイドで患者さんの情報を多職種のスタッフとも共有できる点をメリットとして感じています。
例えば回診時に先生からバイタルを確認される場面があって、それまでは電子カルテを見に行かなければいけなかったのが、ユカリアタッチで「ピッとタッチ」して見てもらうことができました。
また、ユカリアタッチ導入前は「リハビリ中」とか、「尿測中」などの札を全部ベッドネームのところに掲示していたのですが、それを全部ユカリアタッチの画面に表示できるので、ベッドサイドがすっきりしましたね。
掲示していた札は見た目が古いものもあったのですが、すごくきれいになりました。
バイタルデータについて、導入前は測定時間ではない時間に電子カルテに手入力していたので、そこがタイムリーに登録されるようになったこと、あとは入力間違いもないので、正確なデータを送ることができる点がすごく良いなと感じています。
インシデント防止に貢献しています
手術患者様に当日誤って食事を提供してしまったインシデントがありました。
その後すぐに対象患者様にはユカリアタッチ上に“絶飲食中”という文言を大きく表示させるというルールを作って、そこから同じような事例はなくなりました。
配膳した時に目につかないと、いくら電子カルテに情報が入っていても意味がありません。以前はベッドサイドに小さい表札をかけていたんですけど、その表示方法よりも、もっとパンチの効いた方法を検討した結果、ユカリアタッチ全画面に表示できるようにカスタマイズを行いました。
看護師採用の一助となっています
中途採用や新人さんを院内に案内する際は、必ずユカリアタッチを説明しています。
「初めて見る!」との驚きの言葉や「すごい!」という声が多く大変好評です。
多職種の方にも活用されています
看護補助をするうえで、ピクトグラム表示で介助情報(移動・安静度・保清・排泄)の把握をしています。情報が変化した際は、電子カルテパソコンで変更した内容がすぐにユカリアタッチに反映されるので有効活用しております。離床表示機能*により、リハビリスタッフがリハビリに訪問した際に「検査中」とか、「入浴中」とか表示されているので、受持ち看護師を探しに行って、「●●さんって今どこにいますか?」ってやり取りがなくなりました。
当院からの要望で「日用品セット」*をユカリアタッチに表示するようにしました。介護福祉士とタイムリーに情報共有でき、一緒になって作業できるので、今求められているタスクシフティングの効果も感じています。しっかり分業して、できることを分担する、そういうきっかけにもなったのかなと思っています。
また、日用品セットを表示することで、リネン業者とも共有できる点は導入当初は想定していなかった効果となっています。
プロジェクトチームを作って導入を推進しました
ユカリアタッチ導入にあたっては各病棟から委員を選出してプロジェクトチームを作り、画面に表示する内容を検討しました。また本番稼働前には各病棟の代表者を更に何名か集めて勉強会を開催し、そこから各病棟のスタッフに周知していくことにしました。
導入後はプロジェクトチームを解散して、その業務を業務委員会に引継ぎ、ユカリアタッチの活用状況の評価を行っています。本番稼働から1年間はユカリアタッチの画面表示回数などのデータをもとに病棟ごとに利用状況の目標管理をしました。
あとは院内の広報誌に掲載したりして、ユカリアタッチのことを周知・アピールしていきましたね。
実際バイタル登録などはベテラン看護師の中では慣れている業務なので、直接電子カルテパソコンで入力した方が早いという方もいますね。逆に新人さんは仕事に慣れていないので、ミスが起きやすくユカリアタッチを活用することで、安全で効率的な業務に繋がると考えております。
導入を検討されている病院様へのメッセージ
重要なことはご自身の病院に合わせた運用がユカリアタッチでできるかどうかはっきりさせることですね。今に至るまで当院独自の運用方法を検討して、練り上げてきました。メリットがたくさんある製品なので、それをどうやって活かしていくのかを考えるのは現場だと思うので、導入したら終わりではなく、病院の状況に合わせて、どのように活用していくのかが肝心かなと思います。
私たち看護師視点だけでなくリハビリスタッフ等多職種の視点でどんどん運用をアップデートしていけば、患者さんに対して更により良いケアが提供できるのではないかと思っています。
(岩本看護部長)
医療法人社団 函館脳神経外科 函館脳神経外科病院
- 所在地
- 北海道函館市神山1丁目4番12号
- 病床数
- 128床
- URL
- http://hnh.or.jp/